【コメント掲載】ドイツ映画『ヒトラーに盗られたうさぎ』

ドイツ映画『ヒトラーに盗られたうさぎ』が全国で順次公開中です。

原作は、絵本作家 ジュディス・カーが自らの半生を綴った『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』(評論社 ※2020.12月現在絶版)。

1930年代、ベルリン〜スイス〜パリ、そしてロンドンへ…

ナチス政権下、一家亡命の日々が映し出されます。

たいせつな人、物、日常を奪われる不条理、そして差別への怒り。

"不穏な空気"はあっという間に"弾圧の社会"へとかわります。(他人事ではありません)

しかしその中でも、けっして奪うことのできないもの…それを教えてくれる子どもたち。

本当に可愛くて逞しくて…観終わったあとにかならず希望と光を感じる映画です。

(文部科学省特別選定、東京都推奨映画)


名台詞がたくさん出てきます。

わたしのいちばんお気に入りをひとつ。

〈人生には いい日もある。〉


戦争、家族、夫婦、友情…

様々なテーマが内包されており、とても一言ではコメントできませんでした。

だからぜひ、みんなにも観てほしいです


公式ホームページ、プログラム(劇場で販売)にて、私のコメントもご紹介いただいております。

追記
映画の中で(主人公)アンナのお母さんは、美しく、逞しい明るさを持った人物として描かれていました。お父さんも、『おちゃのじかんにきたとら』(童話館出版)のおとうさんをちょっとだけ彷彿させました。

映画プログラムより

絵本コーディネーター東條知美

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